労災保険給付を受けた交通事故の被害者の自賠法16条請求

  • 2019.02.16 Saturday
  • 21:10

交通事故の被害者が労災保険給付を受けた場合における国と被害者の自賠法16条請求(被害者請求)の調整に関し、最高裁判決(平成30年9月27日)が出ましたので、ご紹介いたします。

 

その判旨は、

交通事故の被害者が労災保険給付を受けてもなお填補されない損害について直接請求権を行使する場合、被害者が国に優先して自賠責保険の保険会社から自賠責保険金額の限度で自賠法16条1項に基づき損害賠償額の支払いを受けることができる

というものです。

 

労災保険法12条の4第1項

政府は、保険給付の原因である事故が第三者の行為によつて生じた場合において、保険給付をしたときは、その給付の価額の限度で、保険給付を受けた者が第三者に対して有する損害賠償の請求権を取得する。

 

自賠法16条1項

第三条の規定による保有者の損害賠償の責任が発生したときは、被害者は、政令で定めるところにより、保険会社に対し、保険金額の限度において、損害賠償額の支払をなすべきことを請求することができる。

※3条

 自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によつて他人の生命又は身体を害したときは、これによつて生じた損害を賠償する責に任ずる。