弁護士会照会への報告拒絶と弁護士会に対する不法行為の成否

  • 2017.05.03 Wednesday
  • 09:44

弁護士会照会(弁護士法23条の2第2項)に対し報告を拒絶した場合に、弁護士会に対し不法行為を構成しないという最高裁判決(平成29年10月18日)がなされたのでご紹介します。

 

その判旨は、

弁護士会照会の照会先は、正当な理由がない限り照会された事項について報告すべきものと解されるが、弁護士会が弁護士会照会の権限を付与されているのは、あくまで制度の適正な運用を図るためにすぎないので、報告を受けることにつき法律上保護される利益を有するものとは解されない。

したがって、報告拒絶行為が弁護士会に対する不法行為を構成することはない。

というものです。

 

※弁護士法23条の2

1 弁護士は、受任している事件について、所属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる。申出があつた場合において、当該弁護士会は、その申出が適当でないと認めるときは、これを拒絶することができる。

2 弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。