弁護士会照会の相手方の報告義務

  • 2019.11.16 Saturday
  • 18:45

弁護士会照会の相手方の報告義務に関する最高裁判決(平成30年12月21日)が出ましたのでご報告いたします。

 

その判旨は、

弁護士会照会の制度は、弁護士会に相手方に対して報告を求める私法上の権利を付与したものとはいえず、報告の拒絶について制裁の定めがないこと等に照らすと、相手方に報告義務があることを確認する判決が確定しても、専ら相手方による任意の履行を期待するほかないから、相手方に対し、報告義務があることの確認を求める訴えは、確認の利益を欠く

というものです。

 

弁護士法23条の2

1 弁護士は、受任している事件について、所属弁護士会に対し、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる。申出があつた場合において、当該弁護士会は、その申出が適当でないと認めるときは、これを拒絶することができる。

2 弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。