不貞行為の相手方に対する損害賠償請求事件の家庭裁判所への移送の可否

  • 2019.12.15 Sunday
  • 15:22

離婚訴訟の被告が、原告の不貞行為を主張して棄却を求めている場合において、被告が提起した不貞行為の相手方に対する損害賠償請求事件を家庭裁判所に移送できるかについて、最高裁決定(平成31年2月12日)が出ましたので、ご紹介いたします。

 

その要旨は、

離婚訴訟の被告が、原告の不貞行為を主張して棄却を求めている場合において、被告による不貞行為の相手方に対する、不貞行為に基づく損害賠償請求訴訟は、人訴法8条1項にいう「人事訴訟に係る請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求に係る訴訟」に当たる

というものです。

 

 

人訴法8条1項

家庭裁判所に係属する人事訴訟に係る請求の原因である事実によって生じた損害の賠償に関する請求に係る訴訟の係属する第一審裁判所は、相当と認めるときは、申立てにより、当該訴訟をその家庭裁判所に移送することができる。この場合においては、その移送を受けた家庭裁判所は、当該損害の賠償に関する請求に係る訴訟について自ら審理及び裁判をすることができる。